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誇大なる自尊心を守る過剰警戒タイプの自己愛性人格障害
自己を過剰に尊大に見せるの性格
誰にも性格にはバラつきがあります。社会生活を営む上で、その性格が支障を来さない範囲では、それは個性です。しかし、社会生活上、問題行動を起こし、支障を来す場合、人格障害とされます。
その一つに自己愛性人格障害が挙げられます。最大の特徴は、誇大なる自尊心です。彼らは自己を他者とは違う特別な存在だと信じて疑わず、そして、他者から賞賛を浴びて然るべき存在だと明確な根拠もなく夢想するのです。
自己を特別な存在だと夢想することは多かれ少なかれ、多くの人にも当てはまります。自己愛性人格障害では、夢想に留まらず、言動として表れ、その尊大な態度から、社会との摩擦を生じさせることに、障害の所以が挙げられます。
自己愛性人格障害の自尊心はどこから出来するのか、そのヒントとして、過剰警戒タイプが挙げられます。
傲慢さは脆い自己を守る鎧
自己愛性人格障害の誇大なる自尊心は、その内面に存在する脆さに起因します。自尊心が過剰だから、他者に対して傲慢に振舞うのでなく、他者からの批判への極度の敏感性から、脆い自己の内面を守るべく、尊大な態度を取らざるを得ないのです。
自己愛性人格障害は他者からの批判は勿論、助言や指導に従うことすら厭います。それは反抗心からでなく、自己防衛の表れなのです。これは過剰警戒タイプと呼ばれます。
その脆さを補ってくれるパートナーに恵まれれば、彼らは非凡なる能力を発揮することもあります。彼らは、自己の内面の脆さを守るべく、傲慢に振舞ってきましたが、傲慢に振舞えるだけの社会的実績を積んできた、若しくは、その努力をしてきた場合も往々にしてあります。
自己愛性人格障害が身近な人にいる場合、彼らのマイナス面は、一旦、保留にして、プラス面を賞賛することが重要です。そうすれば、彼らは賞賛してくれる人を自身の次位に列し、多少の進言も聞き入れてくれる関係性を育む端緒になります。
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