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自己愛性人格障害の誇大な感覚はありもしない才能の誇張
特徴的な誇大な感覚
自己愛性人格障害の特徴として挙げられるのが、誇大な妄想です。自分に対して非常に高い評価をすることがわかっていますが、正常な範囲の妄想を超えています。例えば、自分は国際的なスパイだと思い込んだり、実は政府から特命を受けた特別な人間であるという妄想です。
自分には特別な才能があり、いかんなく発揮されていることで自己欲求を満たしています。妄想の世界で満足している分には無害ですが、周囲に対して自分の妄想を話しては虚構の世界に引きずり込むことでトラブルに発展します。このケースが、詐欺につながることがあるのです。
有名なところでは、映画になった「クヒオ大佐」ですが、実際に自分をカメハメハ大王の子孫と名乗ったり、国際線のパイロットとして自称していました。知り合う女性には堂々とウソをつくことで疑われることがなく、金銭援助などを受けていたことがわかっています。
騙すことが目的ではなく、特別感を得たい
自己愛性人格障害の誇大な感覚は、自分の才能を認めてほしいという欲求からきています。しかし、これが他人に対して向けられた時に「詐欺」「嘘つき」になります。被害を受けた方は騙されたという意識がありますが、自己愛性人格障害には誰かを騙したというつもりがありません。
悪気がなく、次々とウソをついてしまうのが自己愛性人格障害の特徴でもありますが、理由は特別感を得たいというだけで他には何も理由がないのです。そのため、流れるように口からウソが出てきてしまい、自分では止めることができません。また、ウソをつく相手は自分に対して従順で、疑うことをしらない性格であることがほとんどです。つまり、自分の誇大な感覚を聞かせる相手を選んでいることになります。
自分の妄想に付き合ってくれる相手を見極めていますから、安心して称賛を得られることになります。そのような相手だからこそ、自分の特別感を満足させることができるのです。
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