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不遇の天才と信じ込み妄想の中で王のように君臨する自己愛性人格障害の人
自分のことを天才だと信じ切っていることが少なくない
社会的な地位に恵まれていない自己愛性人格障害の人は、自分を不遇の天才だと思い込んでいることが珍しくありません。たとえば、小説家志望であれば、自分は小説家としてデビューすれば大成功を収められるにもかかわらず、環境などが邪魔してうまくいかないと考えていたりします。
ただ、自己愛性人格障害の人は、自分の心が傷つくのを嫌がるので、小説家志望といっても実際に小説を書き上げたり、あるいは新人賞に応募したことはないということもよくあります。もし、小説を書いて人に読ませたとき、面白くないといわれたり、あるいは賞に応募して落選してしまうと強いショックを受けることがわかっているからです。
また、一、二回賞に応募したことはあるものの、それが何十年も前の話で、それ以来、まったく応募していないというケースもあります。そして、心の中では作家の中ではもっとも才能があると王のように君臨しているのです。
作品を完成させて人に評価されるのを怖がっている
では、自分を不遇の天才だと思い込み、まったく努力をしている風には見えない自己愛性人格障害の人に、なぜ努力をしないのかと聞いた場合、どのような答えが返ってくるのでしょうか。
まず、基本的には言い訳に終始することになります。どのような言い訳かというと、たとえば、「今はまだ、その時期ではない」といったものが挙げられます。
つまり、作品を作るべきときがきたら作るが、今は気持ちが乗らないのでなにもしないということです。芸術家は、自分のやる気を優先する人が少なくありませんが、自己愛性人格障害の人の場合、実際はやる気のあるなしではなく、作品を完成させて批評されるのが怖いというのが原因で作品を作らないので、ずっとその時期ではないという言い訳が続くことになります。
そして、妄想の中では王のように君臨し、プライドを保つことで精神を安定させるのです。
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