自己愛性人格障害に見られる解離性健忘と空想の世界について

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自己愛性人格障害に見られる解離性健忘と空想の世界について

自己愛性人格障害の特徴と記憶障害について

自己愛性人格障害の人には、理想の自分と現実の自分のギャップを受け入れられないために、様々な症状が起こります。強い不安感やコンプレックスに襲われることが多く、自身の精神を守るために記憶の改ざんが行われることがあります。

 

脳内での起こる記憶障害については解離性健忘のような場合と、空想の世界で妄想していたものを現実として捉えてしまうといった症状が見られます。意識的に嘘を貫き通していることもあり、判断が難しい所です。批判的なことを言われた場合に、言いがかりのような物言いになったり自己防衛本能にもとづいて自分を正当化する傾向があります。

 

他人の目が非常に気になるので、その場しのぎの対応を重ねることで、話に矛盾が生じるケースが見られます。辻褄が合わなくなった時に、解離性健忘の症状が出ることがあるようです。

 

解離性健忘とは

自己愛性人格障害の場合に見られる記憶障害の一つに、解離性健忘があります。昔のことを部分的に覚えていないことを健忘と言い、一般的な人にも良く見られます。

 

しかし、解離性の場合は精神的な理由で記憶が喪失する場合を指します。自身に非があることがどうしても受け入れられない場合等に起こり、無意識化で記憶を喪失するといった症状が起きます。

 

空想の世界に逃げ込んだ場合は、記憶が変わり都合の悪い事実がなかったことになるようです。

 

例えば喧嘩の時に、相手を先に殴って殴り返された場合、自分が殴られた記憶のみが残り一方的に暴行を受けたと考えることがあります。相手をほめた記憶や傷つけられた記憶は残りやすいのに対して、相手を傷つけた記憶は喪失しやすいようです。数十分の会話の中でも起こりうるので、周囲との人間関係で支障をきたしやすい原因の一つと言えます。

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