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華々しい成功を収めた誇大な自己像を抱く自己愛性人格障害とは
自己愛性人格障害とは
パーソナリティ障害の一つである自己愛性人格障害とは、健全な人間関係が築けない問題を抱えた人のことです。一見、過剰に自分を愛するが故に、問題行動やトラブルを起こすと考えられがちですが、実は真逆なのです。幼児期の体験や、成育環境や成育歴によって、自己肯定感が恐ろしく低く育ってしまった人間が、このパーソナリティ障害に陥りやすいのです。
しかし一方で、劣等感や自己否定感を払拭するために、普通の人間には考えられないほどの意欲を燃やして、華々しい誇大な自己像を抱き、それを実現するためなら、周りの人間を傷付けたり、陥れたりしてしまい、周囲の人々に混乱や恐怖を招くことがあります。しかも、罪悪感や憐憫の情など微塵も感じずに、ひたすら歪んだ自己像の実現だけに意欲を傾けるのです。
そのため、周りの人間からは結果的に避けられたり、逃げられたりしてしまいます。
自己愛性人格障害の人間が身近にいた場合
自己愛性人格障害の人間は、自分にしか関心がないので、周囲の人間や親しい人間を思いやることがほとんどありません。自分の利益のために他人を利用したり、自分の欲求を満たすことだけを目的としているので、自分に愛情を示してくれる相手であっても、華々しい誇大な自己像の実現のための道具のように扱ってしまいます。
平気で嘘をついたり、その嘘で他人を操ることに長けているのですが、一見、とても自信に満ち溢れた魅力的な人にも見えたりするのが、厄介なところです。気付いた時には深い付き合いになっていて、簡単には縁を切れない状態で、泥沼になったりするのです。
自己評価が低くなることには耐えられないので、否定された途端、豹変することもあります。他人を自分の意のままに操縦しようとして、またそれが上手いために周りの人間は振り回されたり、時には精神的に支配されてしまうことがあるので、自己愛性人格障害の人間と関わってしまった場合には、なるべく早めに距離を置く必要があります。
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