自己愛性人格障害を持つ人の特権意識とその期待について

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自己愛性人格障害を持つ人の特権意識とその期待について

自己愛性人格障害とは

自己愛性人格障害とは、自己愛性パーソナリティ障害とも呼ばれ、自分自身が特別な存在であると思い込んでしまう、1種の特権意識を持っていることが特徴です。その特徴から自分を過大に評価し、自分以外の人からも高く評価されたいという期待も強くなります。自分の行為に対して称賛を求める気持ちが強いため、ことさらにアピールする行動をとる場合もよく見られます。

 

自己評価の高さから、尊大な態度をとることと反比例するかのように、人に対しては思いやりに欠ける態度をとりがちです。そういった行動がトラブルを生むこともあります。

 

現在では自己愛性人格障害の傾向にある人は多くいます。ただし、その人達すべてが自己愛型人格障害と診断されるわけではありません。社会生活の中で極端に調和を乱し、本人も周囲の人も困ってしまう状態にあるときに、自己愛性人格障害に当てはまると判断されます。

 

自分の性格をいい意味で生かし、社会生活に適応している場合には、障害とはみなされません。自己愛性の人格スタイルで生きていることになります。

 

自己愛性人格障害の最大の特徴と問題

自己愛型人格障害を持つ人は、特権意識を持ち、自分を高く評価してもらいたいとの期待を抱きがちです。その反面先に挙げたように他者への評価は低く、自分以外の人の才能や実績などは認めないところがあります。

 

他者からの目を非常に気にする面があるのもその特徴のひとつです。そして自分の落ち度はなかなか認めません。人に譲ることを苦手としているからです。

 

地道な努力より手っ取り早い成功を求める傾向があります。

 

自分のことばかりを話し他者の言葉に耳を傾ける姿勢があまり見られません。傲岸不遜な人という印象を与えてしまいます。

 

自己愛型人格障害を持つ人の最大の問題は、意外なことにその弱さにあります。自分が思っている自己像が壊れることへの強い恐れがあるのです。このためおどおどした態度を見せることもあります。周りの反応を気にしてのことです。

 

何かがうまくいかないと落ち込み、感情を周囲にぶつけます。とても傷つきやすい面があります。

 

この、2重人格的な面を持つことが最大の問題点だといえるのです。

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