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自己愛性人格障害の特徴は低い自己評価と他人への過度の関心
自己愛性人格障害の症状
自己愛性人格障害とは人格障害の一種で、その症状としては他人への過度の関心と、極端な自己評価の低下が挙げられます。
人は誰しも、「理想の自分」というのを持っています。ただし、本来は「理想の自分」とはあくまで「今の自分」にとって目指すべきものです。
しかし、この障害を抱えている人の場合、「理想の自分」こそ本来の自分で、「今の自分」は無価値だと考えてしまいます。
そして「今の自分」を愛することが出来ず、心の奥底では自分は愛されない存在だと考えているからこそ、「今の自分」を他人に少しでも愛してもらいたい、認めてもらいたいという想いが強くあります。
そのため少しでも自分を優位に立たせようと、傲慢な態度をとったりしてしまいます。
また、「今の自分は本当の自分じゃない」と考えてしまうため、「今の自分」のことをより嫌いになってしまい、さらに現状の自分を認められなくなってしまいます。
原因と治療
「今の自分」を愛せなくなってしまう自己愛性人格障害ですが、その原因には他人、特に親との関係が深く関わっています。
本来自己評価というものは、成長とともに他人と比べ、形成されていきます。
しかし過保護に育てられた場合、理想の自分と現実の自分の違いがあいまいなまま成長してしまいます。
一方、親に虐待などを受けて育った場合、本来愛情を与えてくれるべき存在である親にさえ愛されていないと考えるようになります。
すると自分は親にさえ愛されないのだから、誰も自分のことを愛してくれないと考えるようになり、無意識のうちに「本来の自分は万能で誰からも愛されるべき存在だ」と考えるようになってしまうのです。
そんな自己愛性人格障害の治療には、周りの人のかかわり方が重要になります。
過度の関心を抱かれないよう深く接しすぎないようにする一方、相手の苦しみに共感することが大切です。
また患者自身も、カウンセリングなどを活用しながら自分を客観的に見つめ、「今のままの自分でもいいんだ」と思えることが重要です。
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