自己愛性人格障害の人は、限りない成功にとらわれている面がある

スポンサーリンク

自己愛性人格障害の人は、限りない成功にとらわれている面がある

成功にとらわれている自己愛性人格障害

人格障害は、パーソナリティ障害ともいわれています。人格障害(パーソナリティ障害)という用語が使われるようになる前は、精神病質とよばれていました。非常に偏った人格のために、周囲の人や本人自身が生活するうえで困難な状況に陥ってしまいやすい様々な症状の総称を指しています。

 

そのような障害の一つである自己愛性人格障害の特徴として、自信家で他者を見下すような態度があります。また、限りない成功へのこだわりもその特質です。自分への自信だけではなく、他者からの賞賛のまなざしや褒め言葉を求める思いの強さも原因となっています。

 

そのため、自分のファンや取り巻きのような存在を必要とすることもよくあります。そして、自分を批判したり非難する人を敵視しがちです。他者を利用価値があるかないかだけで測る冷酷な面も持っています。

 

成功願望と野心の強さから、競争を必要とする場面では相当な力を入れて頑張ります。機会と能力にある程度まで恵まれた人は、成功者になれる場合も少なくはありません。

 

内面的には、弱さを秘めている自己愛性人格障害

はた目には自信満々に見えることの多い自己愛性人格障害の人ですが、実は心の奥深くには、非常な脆い部分を抱えています。プライドの高さと他者の批判や非難への過剰な怒りは、むしろその脆さや傷つきやすさからきているのです。

 

限りない成功への実現にとらわれている人が多いのも、自分が特別だと思い込むことで自分を守るためだと思われます。失敗や挫折には、とても弱いタイプです。一度自信を失ってしまうと、なかなか立ち直れません。

 

強い成功願望と、冷酷非情さから、勝ち組になれることも多いのですが、当然ながら、自分自身が手段を選ばずしてきたことのために、後でその報いを受けることにもなりがちです。

 

自己愛性人格障害の原因は、まだはっきりとは分かっていません。ただ、幼少期の養育環境が偏っていた人が、比較的発症しやすいということです。治療方法としては、「精神療法」と「薬物療法」があります。治療の目的は他者との共感が持てるようになることと、本来の自分を発見して、育てていくことです。

スポンサーリンク


関連ページ

称賛を好む
突然無関心になったり共感力に欠ける
タイプと周囲との関係性
他人との比較にこだわる
病気・障害の一種
虚言癖があり、称賛を期待する
誇大自己
成功を夢想する
華々しい成功を収めた誇大な自己像を抱く
周囲に特別扱いを求める
精神のバランスが崩れ、生活に支障をきたす
究極の成功に没頭する
批判に対する反応
低い自己評価と他人への過度の関心
慢性的な羨望を強く求める傾向がある
敗北感から人を批判せずにいられない
憤怒と抑うつについて
相手の利用価値を見る
どうして治療が困難なのか
顔つきに見られる特徴とは
誇大な感覚はありもしない才能の誇張
謝らない理由について
特権意識とその期待について
対人関係の中で他人を利用する
他人の気持ちには無関心で共感が欠如
他人に嫉妬しやすく、他人が自分に嫉妬していると思う
弱い自分自身の心から避難している
不遇の天才と信じ込み妄想の中で王のように君臨する
第一印象は魅力的なことも多い
他者を自分に奉仕する人だととらえる
大げさな嘘が特徴的
女性の特徴について
男性の特徴とは
不都合な事実があっても正当化する
神経質と八つ当たり傾向
ミスを発端とする行動
過去の栄光や自慢が口癖
部下や同僚に上から目線でものを言いがち
無関心型の特徴
敏感型の特徴
軽度の場合には治療が可能か?
過保護による無自覚タイプ
誇大なる自尊心を守る過剰警戒タイプ
誇大妄想の種類によって2つのタイプがある
取り巻きを作ることで居場所を確保する
真のニーズは取り巻きの献身
イエスマンに囲まれたお山の大将が多い
能力があって注目されたいという願望を持つ
不正行為と自己評価について
初対面では魅力的に見える
淋しがり屋で仲間外れを恐れる
マザコンで執着心が強い
過度な自慢話や虚勢
ヒステリックでいつも機嫌が悪いように見える
支配的欲求が強く、暴力で支配する
記憶障害と妄想
解離性健忘と空想の世界について
空想の症状
自分を特別と勘違いする
権力を求め続ける
強力な劣等感
高い自尊心
内気で謙虚を装う
良心に欠けている点が目立つ
支配的な人格
特別な子ども時代の体験
親や周囲の人からの評価を異常に気にする