自己愛性人格障害と個性の違いについて

自己愛性人格障害の特徴について

世の中には様々な人が存在していますが、人間関係を構築する上でエネルギーを必要とするのが自己愛性人格障害の人です。簡単に表現してしまえば、ありのままの自分に満足することが出来ず、常により注目を浴びて称賛を受ける立場であることを望む性格であるという特徴を持っています。

自分に対して特別であるという感覚を持っており、そう扱われることに喜びを感じる一方、自分に対して批判的な声を向けられることに対しては強く拒絶する気持ちが働きます。

この様な性格自体はある種の個性であると言えますが、社会活動に大きな影響を及ぼすレベルになってくると、大幅に偏った性格として人格障害に分類されることになります。単なる個性との違いについては社会生活を送る上で問題を生じているかどうかという点で判断することが出来ます。

極端な性格の偏りという考え方について

自己愛性人格障害を人格障害は病気であるとは考えられていません。病気ではなく障害と言う表現を使う背景には、それが外的な要因によって一時的に変調をきたしている病気という状態ではなく、生まれつきか、あるいは幼少時の生育環境によって極端な性格の偏りを生じたものであるという想定があるからです。

従って薬物療法も根本的な解決とはならず、問題への対処には様々な方法論が試されることになります。広い意味で言えば個性ではありますが、個性という言葉で片づけることのできない様々な問題を抱えている場合には、その様な特徴を重視して人格障害と言う区分を設けることd問題を把握していこうとする考え方が現在では一般的に利用されています。

自己愛性人格障害には特有の付き合い方というものが存在しており、周囲の人に向けた対策となっているのです。

自己愛性人格障害と個性の違いについて