自己愛性人格障害の依存対象とファン心理について解説

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自己愛性人格障害の依存対象とファン心理について解説

自己愛性人格障害の特徴

自己愛性人格障害とは自分以外の他人に共感できずに職場や家庭などで周囲との摩擦を引き起こしやすいパーソナリティ障害のことを意味します。自己愛性人格障害の人の最大の特徴は他人の気持ちや感情を考えることができずに、自分の損得や感情ばかりを優先して物事を考えるという内面にあります。

 

そのため職場や家庭など様々なシーンでの人間関係を円滑に築くことが不可能なため社会的な現実生活において非常に幼稚で依存的な一面を持っています。日々の生活の中でも様々な現実問題を代わりに処理してくれる存在や、愚かな自分を称賛してくれ何でも言うことを聞いてくれる人を依存対象として求めます。

 

また自己愛性人格障害の人は異常なまでの利己主義によって特定の方を対象に執拗なまでの執着心を見せることがあります。例えばそれは大好きな芸能人などの熱烈なファンになったり、特定の宗教の熱心な信者になるなどの行為です。

 

自己愛性人格障害の原因と治療

特定の芸能人の熱心なファンになったり自分以外の誰かを依存対象として求める自己愛性人格障害の原因には、いくつかの要因があるとされています。

 

1つ目は生まれながらにして持っている攻撃的な一面や衝動性の高さといった先天的で気質的な要因の影響です。

 

そして2つ目は幼少期には親や周囲の大人から十分な自己愛を満たす環境が無かったために成長するにしたがい強い自己愛を求めるという後天的な要因です。

 

さらに3つ目の要因は人間の脳内に存在するドーパミンやノルアドレナリン・セロトニン等の神経伝達物質のバランスが乱れることでこのようなパーソナリティ障害を発症するという説があります。

 

いずれにしても自己愛性人格障害を発症していてそのことで社会生活や家庭に何らかのトラブルを生じている場合には、プロの医療機関などに相談をして専門的な治療を行うことが最も効果的な対策です。自己愛性人格障害の治療には主に精神療法と薬物療法があり、それぞれの患者の症状によって何が一番最適か医師が判断して行っていきます。

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