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自己愛性人格障害で肥大化する社会の害と自己意識の崩壊
自己意識の乱れ
物が溢れている時代、便利になっていくに連れ人々は生きるための目標を見失う傾向にあります。インターネットで世界中の情報が集まり、今の自分がどの程度人間であるか、給料や肩書など具体的に分かってしまいます。
物がない時代は、豊かになろうというひとつの目標のもとで、皆が同じ方向を向いていました。そのなかで焙れた少数派の人間も、多数派を倒すという明白な目的があったと言えます。
しかし、現代に蔓延る心の病は目標や目的がなく宙ぶらりの状態の人間が陥る、対策の難しいものとなりつつあります。あらゆる心の病が肥大化する中で、質の悪いもののひとつが自己愛性人格障害です。
自己意識の乱れから自分を責めるだけでなく、この手のタイプは周囲に迷惑をかけ、ときには暴力的になってしまいます。また、そのような自分が招いたトラブルに対しても一切反省をしない場合が多くあります。
自己愛性人格障害のメカニズム
目標を見失いがちな現代において、どのように自己意識を保つのか、その方法を教えとして説くときに、あらゆる自己啓発的な本やセミナーでは自分を愛してあげましょうと訴えます。自分の過去の過ちを許し、自分を愛することで、他人にも優しくすることができ、感謝されるという教えです。
一見、立派なようにも捉えられますが、この愛を甘えと勘違いして捉えられるととんでもないことになります。自己愛という言葉に「愛」という言葉が入っていますが、それは何もかもを許し、自分の思うように生きるという意味ではないのです。この点を勘違いした人たちが自分のわがままな思考や、反社会的態度すらも「愛する」ようになってしまい、社会的な害を肥大化させてしまっているのです。
きちんと自分のことを反省することも必要です。愛を持ちながら客観性を持つことも、忘れてはいけません。
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