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自分を愛せない自己愛性人格障害の有病率は1%未満
自己愛性人格障害とは
「今の自分」を愛せないがために自己防衛が働き、他人に対して傲慢な態度をとってしまう「自己愛性人格障害」。
これは「今の自分」を愛せないがために「本当ならみんなに愛されるべき存在なんだ」と考えるようになってしまい、「理想の自分」にふさわしい成果や他人からの支持を求めます。
一方「理想の自分」にふさわしくないこと、例えば何かに負けることを苦手とし、他人との共感もうまくできないという特徴もあります。
また、「理想の自分」と比べて「今の自分」は劣っていると考えてしまい、さらに「今の自分」を愛せなくなってしまうという悪循環もあります。
そんな自己愛性人格障害ですが、その有病率は1%未満といわれており、発症者は男性より女性の方が多いとされています。
これは自己愛性人格障害特有の症状が顕著に出ている人に対してのみ、診断をしているためです。
他の人格障害の見分け方
自分を愛せず、他人に傲慢な態度をとってしまう自己愛性人格障害の有病率は1%未満とされています。これは、他の人格障害も検討したうえで、最終的な診断に至った数です。というのも、他の人格障害の場合も「今の自分を愛せない」ことが原因で起こることが多いためです。
では見極める基準はどこにあるのでしょうか。
まず「自己愛性人格障害」には、定義が定められています。それは「誇大性・過度な自己尊重・成功に執着する・批判に異様に反応する・自己評価への過度な関心、そこからくる対人関係の困難」です。
そしてより感情が表に出る場合は「演技性人格障害」、他人に過度に甘えるときと過度に当たる場合があるときは「境界性人格障害」が診断されます。
また、明らかに妄想が含まれているときは「妄想性人格障害」、反社会的な行動をよくしてしまう場合は「反社会性人格障害」が診断されます。
このように人格障害は特徴によって様々に分類されるため、有病率そのものは低くなっているのです。
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