自己愛性人格障害は後天的な自己愛の発達異常という考え方

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自己愛性人格障害は後天的な自己愛の発達異常という考え方

後天的に自己愛性人格障害になるメカニズムについて

人格障害はいわゆる病気ではなく障害と言う分類で括られています。多くの場合、成長に従ってその特徴的な傾向が生じ始めます。程度がそれほど極端でなければ変わった性格で済みますが、あまりに極端な場合には人格障害に分類される場合もあります。

 

例えば自己愛性人格障害の場合には、後天的にその様な性格の極端な偏りが形成されるという考え方が存在しています。幼少期から非常に過保護に育てられた場合、自然な発達の中で理解していくことになる自分の理想と現実のギャップに対しての適応のチャンスを奪われるため、病的な万能感を持ち続けてしまう場合があるのです。

 

ありのままの自分を受け入れることが出来ず高い理想を持つ場合に自己愛は歪んだ発達をしてしまう場合もあり、後天的な自己愛性人格障害の原因の一つになると考えられています。

 

愛情不足が原因となるメカニズムについて

過保護が自己愛性人格障害を生み出すメカニズムが考えられる一方、愛情不足の親子関係によって自己愛が健全に育たない場合も人格障害に至る可能性が指摘されています。

 

愛情が不足している場合、子供は親に対して愛情を示してくれるごく限られた行為に対してしか充足を得ることが出来ない場合があります。愛されている実感を十分に感じることなく成長した場合、自己愛に歪みが生じてしまい、そうでなくてはならないという偏った考え方になる場合が考えられています。

 

自分に対して否定的な意見に極端なまでに抵抗を示すのも自己愛性人格障害の特徴の一つですので、後天的に身に付いたものの考え方が自己愛性人格障害の原因の一つであると考えるメカニズムも存在しています。

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