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発達早期の拒絶体験が自己愛性人格障害を生む
どうして自己愛性人格障害になるのか
自己愛性人格障害は、パーソナリティの問題を抱えた人です。ですから、このようなパーソナリティ障害が発生する過程には、発達早期の段階である幼少期の体験や生育状況が影響しているほとんどです。自己愛性人格障害は、親との関係の歪みから発生します
。つまり、本来なら無条件に愛されるべき子供が、親から愛されなかったり、拒絶されることで、健全な親子関係が築かれず、そのために歪んだ自己愛や自己像を抱くようになるのです。良い子でないと親から愛してもらえない自分といった拒絶体験の反動として、他人に対する感情が希薄で、自分は他人と違って特別な人間であるという自己中心的な自己像を抱くようになるのです。
要するに、健全な自己意識が形成されないまま、幼稚で未熟な自我のまま成長してしまっているわけです。
自己愛性人格障害とはどういう人間なのか
子供は、親との関係を通して自己を形成して、発達させていくのです。ですから、その過程が健全でなければ、歪んだ自己像を抱いた人間になり、自己愛性人格障害といったパーソナリティに問題を抱えた人間になってしまうのです。
発達早期の大事な時期には、親から愛される体験が大事なのです。幼少期に親から愛情を与えられないまま育つと、親から拒絶されたように、社会や周りの人間からも拒絶されているという被害妄想に近い感情を持ったまま生きることになります。
その結果、自己防衛反応として自分を守るための強い自己が形成され、周りとは決して相容れることなく、利用しようとしたり、支配しようとします。他人の感情には無関心で、自己の利益だけを追求する人間になるのは、そのためです。親の愛情不足や、逆に過剰な愛情が、自己しか愛せない人間を作り上げてしまうのです。
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