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自己愛性人格障害の原因の一つにある誤った大人からの称賛
原因は完全にはわからないが
現代の医学をもってしても、自己愛性人格障害の原因は完璧に特定されていません。
ここ数十年で世界の医療技術は劇的に進歩を遂げました。しかし、それでも分からない事はあります。
特に脳と心に関する障害や疾病は、いわゆる調べれば調べた分だけ分からない点が出てきます。専門家の技量や医療技術が不足しているわけではなく、どれだけ頑張って原因特定に努めても、不確実性が出てくるのがパーソナリティ障害の難しいところです。
ただ、自己愛性人格障害が表面化する要因の一つとして、幼少期の環境が指摘されています。
幼少期から過度に大人からの称賛を得た子供は、自尊心やプライドが必要以上に育ってしまいます。
些細な事まで周囲の大人がべた褒めをすると、子供は完全に勘違いしてしまいます。暴君型のパーソナリティが育ってしまい、大人になってからも、その気質が変わらず温存されてしまいます。
原因は様々
自己愛性人格障害の原因は個人によって違っていますし、実は一つの要因だけで発症する事はありません。
大人からの称賛を集めていた子供が絶対に将来、自己愛性人格障害になるとは断言出来ません。
また称賛といっても、その内容と質が大事です。例えば、苦しいスポーツのトレーニングに耐え抜いた子供に対して称賛の言葉をかけるのは、むしろ正当な教育です。また主体的に子供が留学や合宿といった、厳しい道に進んだ後、親や兄弟がその苦行をべた褒めする事もまた正当な躾、教育の範囲です。
一方、自己愛性人格障害の発症に繋がりやすいと言われるのが、俗にいうところの単なる溺愛です。
子供をまるで王様のように扱い、些細な事まで毎日べた褒めし、頼まれた用事は全て親が代行してしまい、更にはおねだりされた玩具やお菓子は全て買ってしまう、こういった生育環境は将来のパーソナリティ障害の火種となりやすいです。
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