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自己愛性人格障害の人が現実と理想のギャップに苦しんでいたら
現実と理想のギャップに苦しむ自己愛性人格障害
自己愛性人格障害の人は、自らが考える本当の自分と現実の自分の状況があまりにもかけ離れていて苦しむことがよくあります。自分の才能からすれば、既に多くの人に賞賛されている人間になっているはずなのに、実際は目指す仕事にも就けておらず、アルバイトをこなしているといったギャップに苦悩するのです。
問題はそういった状況をどのように打開するのかという点です。普通の人であれば、単純に努力して今の境遇から抜けだそうと考えますが、自己愛性人格障害の人の場合、努力するという行為に惨めさを感じて、結局なにもせずにずっとそのままということが珍しくありません。つまり、現実の自分は理想をすぐにかなえられるほどの力はないということも自覚していて、それを受け止められないのであえてなにもしないことを選ぶわけです。
積極的に後押しすることで現実と向き合わせる方法もある
では、自分はやるべきことがあるといいながら、なにもしない自己愛性人格障害の人に対しては、どのように接すればいいのでしょうか。たとえば、親や兄弟という立場だった場合、口だけではなく早く行動に移してもらいたいと考えるのが普通ですが、それをいったとしても、無数の反論と言い訳が返ってくるだけでしょう。そのまま放置していると、最終的に社会に出なくなることもあるので注意しなければなりません。
なので、ただせかすのではなく、実際に協力してやるというのも一つの方法です。たとえば、芸術家志望であれば外国に行って美術品を見られるように資金援助をするといった風に後押しをしてやることで、行動に移せるようになる場合もあります。
また、言い訳のできない状況でほかの人と競わせるというのもありです。自己愛性人格障害の人は負けず嫌いな面があるので、きちんと敗北を認められれば、そこから努力していくことは充分あり得ます。
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