尊大な態度を取る人は、実は自己愛性人格障害なのか

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尊大な態度を取る人は、実は自己愛性人格障害なのか

身近に潜む自己愛性人格障害の人間

職場や学校、近所付き合いなどで、意地悪な人や嘘つき、他人を利用する人や他人を騙す人など、悪意のある人間の被害に遭うことは、少なからずあるでしょう。病的な嘘つきや詐欺師のような人間は、もちろん人格障害などが隠れている可能性は高いです。

 

しかし、単に尊大な態度を取るという程度であれば、人格障害までも疑うような要素を感じるはずは当然ありません。むしろ嫌な奴という程度で、実害がないなら尚更です。

 

ところが、そんな自信満々の態度は、自己愛性人格障害者の自己否定感を覆い隠すための仮面でしかない可能性があり得ます。自己愛性人格の人は、常に劣等感に苛まれていて、自分は愛されないということに恐怖さえ抱いているのです。その裏返しで、肥大化した高い自己評価を持ち、人に見捨てられることや、愛されないことに過敏で、過剰な反応をしやすいのです。

 

危険な存在と化す自己愛性人格障害者

自己愛性人格障害者は、自分が特別な人間であるという幻想を抱いているので、他人に対して尊大な態度を取ったりします。その幻想が満たされている間はいいのですが、その幻想を脅かす人間が出てくると、豹変します。自分の身や立場を守るためには、どんな危険も厭わないところに病的な要素が表出するのです。つまりは、犯罪さえも犯すということです。

 

このタイプの人間が犯すのは、ストーカーにとどまらず、ストーカー殺人へと発展することもあり得ます。恋人や配偶者に捨てられるということは、究極の自己否定を意味するわけで、そんな現実は受け容れるわけにいないという発想から、遂には相手を抹殺することで、捨てらた事実をなかったことにしようとするわけです。

 

逆に、捨てられることを拒否する方向性が自分に向かうと、自殺未遂をして、相手を引き留め自分の元に束縛しようとします。普通の人間関係を築けない上に、意に沿わない関係には、自他に対する攻撃性で対処しようとするので、注意が必要となります。

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