新型うつは自己愛性人格障害の２次障害の可能性がある

新型うつとの関連性

会社に行くことが出来ない、日常生活に支障をきたしているといううつ状態にあっても、自分の好きなことのためには外出することが出来るという場合には、新型うつである可能性があります。一見すると単なるわがままと受け取られてしまう可能性もありますが、これは、自己愛性人格障害の２次障害である可能性があります。

自己愛性人格障害とは、自分を過剰に評価しているため、その評価と周囲の評価とのギャップにストレスを感じたり、正当な評価を受けることが出来ないと感じるというものです。つまり、本来の自分の姿というものを客観的に見ることが出来なくなっている状態と言っても過言ではないでしょう。

新型うつの場合、趣味などの活動は積極的に行うことができるが、会社に行こうとするとうつ状態に陥るというものがありますが、これは、自己愛性人格障害のために、職場での人間関係が悪化し、そのことに対して強いストレスを感じていることが原因であると考えられます。ストレスを感じる原因は職場にあるわけですから、それ以外の場所ではストレスを感じることが少なく、元気に過ごすことが出来るというわけです。

治療法について

自己愛性人格障害が原因の新型うつの場合、薬物療法では症状を抑える効果を期待することは出来ますが、障害を治すという事は困難であると言えます。そのため、根本的な治療法としてはカウンセリングを行い、考え方を変えるという事が主な方法となります。

しかし、この方法はこれまでの自分というものを否定することになるため、非常に難しく、デリケートな治療法であると言えます。自己愛性人格障害を持つ人のプライドを傷付けないよう、慎重に進める必要があるでしょう。

新型うつは自己愛性人格障害の２次障害の可能性がある