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自己愛性人格障害の2割以上が新型うつ病
自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害は他者の気持ちを考えられないため、周囲と共感できずに摩擦をおこしやすいパーソナリティ障害です。他者の気持ちを察することができずに、自分しか見えないことが最大の特徴です。その特徴からくる行動に次のようなものがあります。
- 尊大で傲慢、攻撃的、注目の的であり続けようとする。
- 自分のために他者を平気で犠牲にできる。
- 心の中は、周囲の自分への反応が気になりおどおどしている。
- 小心の人が多いため、すぐ馬鹿にされたと傷つく。
以上心の底には強い劣等感、コンプレックス、自己愛が渦巻いていて、もろく崩れそうな自尊心を身近にいる弱者を否定し続けることで維持しています。
自己愛性人格障害の人のおよそ2割以上の人に、新型のうつ病がみられます。家庭に問題があって幼少期からの影響が深くかかわっています。生まれて初めて出会った人(親)を信頼することができない、基本的不信感が基礎になっています。
自己愛性人格障害に急増する新型うつ
新型のうつ病はとくに若年層に急増していて、自己愛性人格障害の二次的障害といわれ2割を超える勢いです。二次的障害の新型の特徴は、仕事の時だけとか一定の状況だけなので帰宅後は通常通りの活動ができます。病気療養中であっても、海外旅行、趣味に没頭するなど自分の好きなことは活発に行動します。
従来型は自責感、罪悪感から自分自身を責めて常に無気力になりますが、新型は自分のせいではなく社会や上司、家族などの責任にする傾向が強くなっています。
このように自己愛性人格障害が根底にあるため抗うつ剤などの薬の効果は期待しにくく、カウンセリングが中心の治療になります。このカウンセリングも自己愛性人格障害の中でもナルシスト傾向のある人には、きわめて受け入れがたく症状が悪化する場合もあります。
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