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自己愛性人格障害の人が批判されたときの感じ方
批判されることに耐えられない
自己愛性人格障害の人は「自分は特別な存在である」「周りの人間は自分を大切に扱うのが当然」という思考の傾向があります。ただ、実生活においては自分の考えが批判されることは避けられません。批判されたときには一般の人と感じ方が異なり、自分の人格のすべてを否定されたと考えてしまいます。
一部分についてのみ話題にされていても、自己愛性人格障害の人はいついかなる時でも「自分」に固執しています。つまり、部分であっても否定されることは到底受け入れられない事象なのです。
そのため、必要以上に落ち込み傷つく、あるいは逆に絶対に批判を受け入れずに攻撃的になり、相手の立場や気持ちに構わず従わせようとします。自分の考えは人と同じこともあれば違うこともあることが理解しがたく、相手の考えとすり合わせるといった行動は非常に苦手です。
批判を攻撃と捉える
自己愛性人格障害には大きく分けて2つのタイプがあります。周りの人の反応に対してあまり関心がない「無関心型」と過敏に関心を示す「過敏型」ですが、どちらも批判されることに非常に弱く、ときにトラブルになってしまいます。
良かれと思って指摘したことも「無関心型」であれば「自分を否定してきた」と感じ「特別な存在である自分を批判するなんて相手が間違っている」と思ってしまいます。自分が間違っているということが認められず攻撃的になるのです。
また「過敏型」では「批判されるなんて恥ずかしい」「批判によって著しく傷つけられた」とすぐに感じてしまい、精神的に追い詰められてしまいます。
どちらも、自分に自信がなく「自己」と「他人」のバランスが取れていないために過剰に反応してしまうのです。表に出る行動は全く違いますが、批判されたときの感じ方の根本は同じなのです。
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