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自己愛性人格障害の人が転職や退職を繰り返すのはなぜか
自己愛性人格障害の人は一つの仕事になかなかとどまれない
自己愛性人格障害を持つ人は、一つの仕事が長続きせず、転職や退職を繰り返すことがよくあります。なぜそうなってしまうのかというと、まず挙げられるのは、理想と現実に違いに耐えられなくなるということがあります。自己愛性人格障害の人は、客観的な評価に比べて自己評価が非常に高い傾向にありますが、自分の才能や実力と現在の職種がまったく釣り合っていない場合、そのことにむなしさを感じてやめてしまうのです。
また、自分が仕方なく就いている仕事で、上司に怒られたりすることは屈辱でしかありません。見下している仕事で偉い人というのは、自己愛性人格障害の人にとって、同じく見下したくなる相手なのですが、そういった人に命令されたり、使われたりするとストレスが溜まり、耐えられなくなってしまうのです。
いつか偉い人に自分の才能を評価されてステップアップできると本気で考えている
では、転職や退職を選択することで、自分の才能を生かせる仕事に就くかというと、それをしないことが少なくありません。というのは、なりたい自分と現状の自分があまりにもかけ離れているためです。そのため、また妥協して就職先を探し、そこでストレスをためて退職するということをずっと繰り返してしまいます。
最終的に三十歳、四十歳になっても社会的に評価される資格や職歴を得られず、アルバイトとして糊口をしのいだり、引きこもりになってしまうケースもあります。
自己愛性人格障害の中には、勉強して得られる資格などはまやかしで、才能こそ本物であると考えて、勉強も努力もせずに、いつか偉い人に評価されて社会で力を発揮すると思い込んでいる人がいますが、そういった考え方を続ける限りは安定して働くのは難しいでしょう。
年を取れば取るほど、こういった考え方は頑なになっていくので周囲が早めに対処することが必要です。
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