自己愛性人格障害の治療と共依存関係について

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自己愛性人格障害の治療と共依存関係について

自己愛性人格障害の治療

自己愛性人格障害の治療としては、精神療法と薬物療法などがあります。まず、精神療法については、自分の考え方の癖などを直すことによって、症状の改善を図るという心理療法の一つですが、自己愛性人格障害の場合は、自分が障害であるということを自覚していることは少なく、この治療を行うことは困難とされています。

 

もし、自分の中で葛藤があって、治療をしたいと考えれば精神療法も効果的にはなりますが、自分自信でそういう気持ちになることは稀であると考えられます。

 

次に、薬物療法については、障害を根本的に改善するというよりは、今現在悩んでいる症状を和らげるために薬物療法を行います。例えば、うつ症状がある場合は抗うつ薬を服用したり、不安が強ければ抗不安薬を服用したりします。また、自傷行為などがみられる場合は、抗精神病薬を服用するケースもあります。これらの薬物療法は対処療法になりますから、精神療法と組み合わせて行われることになります。

 

自己愛性人格障害と共依存関係

自己愛性人格障害の特徴として、自分が欲しいと思ったことはどのような手段を用いても手に入れようとする傾向があります。ですから、人によっては自己愛性人格障害の人に利用されてしまう人もいます。

 

利用されている人は、自分が利用されているということに気づかない、あるいはそのような状態に目を背けてしまっていることが多いです。

 

なぜ、目を背けてしまうのかというと、それを認めてしまったら、関係性が壊れてしまうと感じるからであると考えられます。利用する側も利用する相手もお互いに依存関係になることを共依存と呼びます。例えば、夫婦で共依存であるということはよくあるケースであり、この障害の人に多いケースであると考えられます。

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