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自己愛性人格障害における薬物療法は根本的な治療ではなく対処療法
精神療法について
自己愛性人格障害の治療法は大きく2つに分けることが出来ます。それが精神療法と呼ばれる方法です。カウンセリングと呼ばれることもあります。この治療法では、まず自身の持つ自己愛と決別する必要があります。しかし、それは自己愛性人格障害の持つ人のプライドを捨てることにもつながりますので、非常に困難な方法であると言えます。特に年齢を重ねた場合には、その状態は悪化するとされているため、治療は困難になります。
自己愛性人格障害の原因は幼い頃にあると言われていますので、自分の考え方が間違っているという意識がないため、それを間違っていると考えることも難しくなるわけです。
薬物療法について
精神療法の補助的な治療法として、薬物療法が行われることもあります。薬物療法は、その時々の症状に合わせて適切な薬を処方する対処療法が基本となります。使用されることの多い医薬品の種類としては、安定剤や抗うつ剤があります。
抗うつ剤の落ち込みを感じることが多いという場合に用いられ、セロトニンなどの神経伝達物質を調整する成分が配合されているものが使われます。そして、不安や焦り、イライラ感を強く感じているという場合には、抗不安薬が用いられることがあります。しかし、抗不安薬については、依存性や衝動的な行動が増えるなどの恐れもありますので、使用する際には注意が必要となることもあります。
不安などが原因で睡眠障害の症状がある場合には、睡眠薬や睡眠導入剤が使用されます。依存性が高く、長期間の服用や大量摂取は禁止されています。薬物療法については、あくまでも症状を軽減させることを目的として使用されるため、それ単独ではなく精神療法と併用されます。
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