自己愛性人格障害の人が自力で障害を克服することは可能か

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自己愛性人格障害の人が自力で障害を克服することは可能か

社会から孤立して収入が絶たれると専門的な治療は難しい

社会的地位を確保できれば自己愛性人格障害であっても収入を得られ、それによって人間関係を維持することも可能ですが、確保できない場合、あるいはトラブルを起こして地位から転落した場合、普通に生きていくのがかなり難しくなる可能性があります。一番の問題は、人間関係がなくなってしまうということで、話し相手も相談相手もおらず、孤立したまま埋没していくことになります。

 

それでも年齢が若ければなんらかの才能によって一発逆転ということも可能ですが、中年以降になると、そういった可能性はほとんどなくなり、社会に出ていく術を失ってしまいます。そうなる前に治療を行わないといけません。

 

ただ、仕事を失っている自己愛性人格障害の人は、当然、収入がなく、満足な治療を受けることができません。自己愛性人格障害の克服には薬物療法と平行してカウンセリングが有効ですが、保険診療でカウンセリングを受けることはできないからです。

 

自己愛の強さが問題を引き起こしているという自覚があれば自力での改善は可能

では、自力で克服する術はあるかというと、本人が自分は自己愛性人格障害であると自覚していれば、いろいろな方法で十分改善は可能です。たとえば、まず、自己愛が強いというのはどのような状態で、周囲からはどう見えるのかを知るべきでしょう。カウンセリングを受ける費用がないのであれば、本を読んで知ることも可能です。

 

そして、自分の自己愛を客観的に見ることができれば、ある程度、コントロールすることが可能なので、人と会話しているときに抑えることができます。

 

また、あとから他人との会話を振り返って、自分の発言や態度にまずいところがあったことに気づければ、次に会ったときにフォローすることで人間関係の維持が可能です。

 

一番重要なのは、自己愛による考え方には問題があると認めることで、これを改善しようという気持ちがあれば自力での克服が期待できます。

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