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自己愛性人格障害の症状として、業績や才能を誇張することがある
自慢と誇張はどう違うのか
自分が大きな仕事をやり遂げたり名誉ある賞をもらったりしたら、誇りに思うのは当然のことです。それをみんなに言いたい、聞いてもらいたい、自慢したいというのも、自然な感情表現です。しかし、それが度を越えてしまうと、周りに迷惑を掛けたり、褒めてもらえるはずが逆に変に思われてしまうという事もあるのです。
日本人は伝統的に、慎ましく謙虚でいること、謙遜をすることを美徳としています。ですから普通の範囲の自慢でも、聞いて眉を顰める方もいらっしゃることでしょう。一方で、自分に自信を持ち、堂々と誇らしげな態度でいることも素晴らしいという価値観も確実に存在します。
しかし、自己愛性人格障害を持つ方がその症状として自分の業績や才能を誇張するといった行為は、一般的に受け入れられるものではありません。
少し話を大きくしてしまったり、といったレベルの話ではなくなってしまうからです。
自己愛性人格障害の症状としての誇張
自己愛性人格障害の症状のひとつに、業績や才能を誇張するというものがあります。
普通の自慢と違うのは、やはりそこに大なり小なり嘘が混ざっていることが多い、という点です。
例えばチームで成し遂げた仕事を、自分一人の力でやって大変だったと言ったりすれば、そのチームで仕事をした人にとっては存在を否定され侮辱されたも同然です。
また、誰にでもできるようなことを、自分だけができるのだという態度で話をすれば、周りから見ると見下されているように感じることもあるでしょう。
そのようなことを繰り返していれば、当然信頼を失い、周りの人は去っていくでしょう。
しかし、当人は、なぜ自分が孤立しているのかが分からないのです。
まして自分に原因があるとは夢にも思わず、もっと魅力的な人間にならなくては、とまた誇張行為を繰り返してしまうことになるのです。
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