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自己愛性人格障害にみられる強迫観念と自己不全感
自己愛性人格障害と観念
強迫観念は自分の意識とは関係なく、悪い観念、例えば嫌なことや不安などが次々と浮かびコントロールができなくなる状態になり、そのために意味のない行動を繰り返してしまうことがあります。
このような症状を主とする神経症が強迫神経症です。自分自身でもこのようなことには意味がなく、バカなことだとわかっていても、不安が押し寄せてくるのでやめることができず、悪循環になります。不安神経症の一つです。
悪い観念が浮かんでくるといった症状は、自己愛性人格障害にもみられ、その観念の中に自己不全感があります。自己不全感は自分のことをすべて否定し、何もできない、何の価値もないと思い自己嫌悪に陥ります。その考えでいっぱいになり、その反動として周囲に対して、傲慢な態度をとったり自分を特別な存在として扱われることを強制します。
自己不全感からくる心の闇
自己愛性人格障害は、ゆがんだ心の状態を抱えています。それは、強迫神経症にみられる不安などのマイナスの観念が、繰り返し頭に浮かんできて、意味のない行動を繰り返してしまうといった症状と共通している面があります。
強迫神経症の人は、自分でおかしいと思い悪いそのような考えを打ち消そうとしますがコントロールができず、不安や恐れを打ち消すための行動を繰り返します。
自己愛性人格障害の場合は、自分でおかしいと気づくことなく、傲慢で自分勝手なことを言ったり周りの人を困惑させる行動をします。周りの人の気持ちがわからずに、自分本位な考えで人をコントロールしようとするので、人とのトラベルが絶えません。
その根底には自己不全感があり、自信がなく自分が無価値であると考えていて、その反動として周りの賞賛を望み傲慢にふるまいます。
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